PR会社での経験がデザイン面での強みに

 もともとPR企業にいた飯島氏は、そこでの経験が出展時の設計に活かされているという。リードが入りやすく、アピールポイントが伝わりやすい設計を心がけている。

展示会におけるリソース不足を解消、画期的新サービス「展示会のプロ」とは?
(画像=『Business Journal』より 引用)

「以前はリードが入りづらそうな展示ブースを設けていた企業も、『展示会のプロ』を用いることで入りやすいブースにすることができました。私たちは発信すべき内容をシンプルに伝えるメッセージ性を意識しています。写真の例ではオープンでリードが入りやすい形にし、一番伝えたいメッセージを一番上に掲示しました。スピークバディ様はBtoBの企業なので、『全社の英語力を底上げ』というフレーズで、toCではなくtoBのメリットを打ち出しています。サービスの魅力が届くようにする設計思考はPR会社時代に培いました」(同)

 製造業や飲食、ITなど様々な展示会が実施されている。なかでも展示会のプロはBtoB企業をターゲットとし、特にシリーズAから上場前の企業を狙っているという。

展示会後のフォローアップも  そして、リードの評価といった展示会後の振り返りにも強みを持つ。

「イベント後の振り返りでは、例えば500枚の名刺を基にリードの見込みや可能性をA~Dにランク付けします。ブースに来場したお客様と企業が提供する商材との相性や、決裁権者かどうかを基にランク付けするのです。我々にはそのノウハウがあります。」(同)

 残念ながらそのノウハウの詳細までは聞けなかったが、出展企業がすでに持つ知見を交えながらランク付けを行うという。その後の商談化率も評価し、費用対効果を見ながら次回出展時に活かす姿勢だ。企画や施工を行う企業は多いが、フォローアップまで手掛ける会社は確かに少ないかもしれない。