ウクライナ出身でデンマークのデザイナーAleksej Iskos氏とウクライナのチームZAVODが生み出した「Real Time」は、名前のとおり「リアルタイム」を表示し、キャッチコピーは「デジタル時代における、アナログ世界賛歌」だ。

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REAL TIMEは長針・短針のない回転ディスクウォッチ。2枚のダイアル(円盤)が、「太陽を周回する惑星のように」回転する。中央の円盤が分を表し、その下の覗き窓のような部分で時間を表示。過ぎ去った時刻はメタルフレームの下に隠れて「見えなくなる」仕組みだ。

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2022年初春にローンチ予定だったが、直前にロシアがウクライナへ侵攻したことからチームのメンバーは家を追われ、家族を避難させて従軍するという状況に。戦争中もオンラインでミーティングを行い、プロジェクト継続を決定した。当たり前だった日常が突然奪われたことで、「かけがえのない一瞬一瞬をかみしめてほしい」という時計のメッセージがいっそう重要になったと判断したそうだ。

REAL TIMEのプロジェクト自体は昨年実施され、成功を収めている。プロジェクトタイムラインによると、ZAVODは今まさに新規コレクションを開発中とのことだ。

マインドフルネスの筋力を鍛える「STUND」

Indiegogoで約600人からおよそ1400万円を集めた「STUND」は「時を告げる」という時計本来の機能を覆す、「時間の経過を感じさせる」製品。(Techableでも以前紹介したことがある)。「STUND」は、古代ノルド語で「ほんのわずかな一瞬」を意味するという。

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1つしかないボタンを操作して、5分・15分・30分・60分からいずれかを選び、時間の経過をバイブレーションで知らせるように設定する。「あと30分だけ集中して作業しよう」といった状況でタイマーとしても利用可能だ。