数十年前から「マインドフルネス」の考え方が浸透している欧米諸国では、瞑想アプリや書籍、ワークショップなどの多様な製品・サービスをカバーする関連市場が巨大なエコシステムを形成している。
特に、マインドフルネス瞑想アプリ市場は順調に拡大中だ。technavioが先月公開した最新分析によると、今後2028年までにCAGR 47.4%という驚異的な成長率を見せるという。
瞑想アプリ市場拡大に大きく寄与するのが、従業員のメンタルヘルスに投資することの重要性に気づいた企業や組織である。アプリを活用したマインドフルネス・プログラムを採用する企業が増えているのだ(Fact.MR調査)。職場のストレスが軽減され、従業員のメンタルヘルス改善およびポジティブで生産性の高い職場環境の実現が期待される。政府の支援もあって、こうしたプログラムは教育機関でも採用されているそうだ。
マインドフルネスを実践するユニーク腕時計に注目
マインドフルネスの台頭と共に時間の捉え方にも変化が生まれ、「一方通行・直線」としての時間観も問い直されている。マインドフルネスの実践においては、過去や未来のことを思い悩むのではなく「今現在」への集中が推奨されるためだ。
このマインドフルネスの実践を体現し、従来の時間の概念を覆すようなユニークな腕時計がいくつも登場している。特に、クラウドファンディングサイトでは時刻表示に針を使わない回転盤ウォッチのプロジェクトが目を引く。
欧米諸国を中心とするデザインスタジオが独創的な文字盤の腕時計を次々と生み出し、正式販売前に各種クラウドファンディングサイトでプロジェクトを成功させている状況だ。スマートウォッチ市場が二桁成長を続けるこの時代に、時間の捉え方を再定義するユニーク腕時計各種の中から、特にユニークで比較的新しい製品をピックアップして紹介しよう。