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筆者は事前調査の段階で、「電子タバコを吸ってトークンを稼ぐ」というやや“非健康的”なプロジェクトが時代に逆行するのではと気になっていた。ところが会場で実際にブースを訪れてみると、ポスターの文言は「Smoke to Earn」ではなく「Breathe to Earn」となっている。
2024/09/09
【CEOインタビュー】ミスト吸引でトークン獲得、シンガポールMetacarbon|ローエンド開発の断念から一転、ブロックチェーンとの相性に着目
展示製品も電子タバコ用の喫煙器具ではなく、ニコチンを含まないミスト吸引具のベイプだった(そもそも会場は全面禁煙だった)。
ベイプでミスト吸引してトークンを獲得する「Metacarbon」
受け取ったリーフレットを見ると、Metacarbon社の製品は21歳以上が対象ではあるものの、電子タバコではなく「天然植物エッセンスから抽出された健康ネブライザー」とのこと。ペパーミントグレープなどの爽やかなフレーバーが中心で、二日酔いの防止や肝臓の保護といった効能をうたっている。
電子タバコではなくミストであり、「Smoke to Earn」ではなく「Breathe to Earn」にはなっているが、基本的な所作に変わりはない。Metacarbon社のチップを搭載したベイプを購入して専用のDAppと同期すれば、ベイプでミストを吸引することでトークン「$MIST」を獲得できる。
実際にマイニングする様子を見せてもらったところ、ベイプで吸引すると同時にアプリ画面に霧が現れ、中央の数字が増えていく様子が確認できた。
なおベイプの端末自体は、Metacarbon社製とは限らない。同社は多数のメーカーとパートナーシップを提携することで他社製品にチップを搭載しており、チップさえ搭載されていればユーザーはメーカーを気にせず端末を購入して$MISTをマイニングすることができる。
ブースに展示されていたベイプ端末はパステルカラーと丸みのあるフォルムで女性の人気も高く、多くの来場者の注目を集めていた。その対応に追われる慌ただしい合間を縫って、設立者兼CEOであるMichael Meng氏が取材に答えてくれた。50以上の消費者製品を試した結果たどりついたベイプ
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