最近初めて知ったのですが、「サーカディアン・リズム」(circadian rhythm)という言葉があります。簡単に言えば日本語の「体内リズム」とか「体内時計」とほぼ同意語で、人間を含む動植物はほぼ24時間周期で経時的に変化するリズムを持っているということ。

学者の説によると、このリズムは主に内在的に決められるものですが、光や温度、食事など外界からの刺激によって修正されるものだとか。要するに、私たちの生活スタイルを変えることによって体(内臓)の働き方のリズムも変わってくるということでしょう。

そうは言っても、長年の生活習慣を一気に変えようとしても、果たして自分の内臓機能がそれに呼応してうまく変わってくれるかどうかは分かりません。内臓たちからすれば、「俺たちは車のエンジンとは違う。もっと複雑微妙だ。俺たちに事前に相談もせずにいきなりリズムを変えられては困る。あんたが本気になって生活習慣を改革するのなら俺たちもできるだけ協力するが、もし三日坊主に終わるようならいちいちお付き合いしかねる」ということでしょう。

それでも、この機会に生活習慣を根本的かつ不可逆的に変えることができるかどうかがポイントで、私にとってこれは重大な人体実験であり、人生の最終コーナーにおける正念場です。それだけの覚悟をもって貫徹しなければならないと考えております。

人生の最良の時はこれから

とまあ、力んで見せましたが、あまり無理をして、残り少ない人生を窮屈に生きても仕方がないとも思っています。人生の最終楽章をどう生きるかは、人それぞれで、私の場合まだはっきりした見通しは立っていませんが、

とにかくここまで生きてきたからには、最後まで納得できる生き方をしたいものです。

近頃世間では色々な名士や著名人による様々な「終活」術が披露されていますが、一番大事なことは、体力と気力の維持を図り、最後まで前向きに(ポジティヴに)かつ柔軟に生きることではないかと思います。