正直に告白すれば、私は、大学生時代から夜型人間で、夜通し勉強、明け方に就寝、昼近くに起きるという習慣が身についてしまって、社会人になってからも、上司より遅く出勤し、夜中過ぎまで働く(特に国会開会中や外交交渉中などはほとんど徹夜)というライフスタイルが定着してしまいました。

結婚後いくらか是正されたものの、基本的には夜型の生活が続いていました。朝食はほとんど無し。医者からも妻からも厳しく注意されましたが、長年の生活習慣は中々改まりません。

夜型から朝型へ急転換

しかし、ごく最近になって、ようやくこれではいけない、早くギアチェンジしなければ健康で長生きできないぞということに気が付いて、ついこの7月初め以来夜型から朝型に自らを改造してみようという気になりました。

早朝の散歩中の筆者

就寝は11時前、起床は5時。起きたらすぐ散歩に出て、途中で牛丼屋か駅の立ち食いそば屋でしっかり朝食。店内が空いているときはそこで新聞や手紙などを読み、その後さらに約1時間散歩して帰宅というスケジュールです。

実は、昨年3月から東京・世田谷の自宅を改築中なので目下川崎市麻生区百合丘(小田急線百合丘駅の近く)に仮住まいしていますが、町名とおり岡や坂がやたら多く、長い階段が随所にあり、足を鍛えるには格好の場所です。ちなみに、そのせいかどうか、麻生区は男女とも全国で最も平均寿命が長いとか(男性84.0歳、女性89.2歳)。医療施設や高齢者介護施設なども大変充実しているようです。

昔の武蔵野を偲ばせるような地形で、緑が多く実に快適な自然環境です。ここで十分足腰を鍛えておけば、これからの人生に必要なエネルギーを蓄えておくことができるのではないかと密かに願っています。

しかし、現実はそれほど甘くはなく、今のところ体力(特に脚力)が十分回復したという実感はありません。やはり70年もかけて営々と築き上げてきた生活習慣や体型は、一朝一夕に変えられるものではなさそうです。

サーカディアン・リズム