アジア最大級を誇るというWeb3カンファレンス「WebX 2024」が、8月28・29日の2日間にわたってザ・プリンス パークタワー東京で開催された。

各日ともさまざまなトピックをテーマに、国内外から招かれたWeb3起業家や投資家、ビジネスリーダーらがセッションを繰り広げた。今回はイベント2日目に開催された「ブロックチェーン: 制度とインフラ」のセッションを取材。

同セッションに登壇したのは、2020年の誕生からわずか4年で暗号資産の時価総額5位に浮上したSolana、Solanaのエコシステム全体をサポートするWeb3ウォレットのBackpack、機関投資家向けに暗号資産トレーディングサービスを提供するWintermute Tradingの設立者やCEOたちだ。

ブロックチェーン分野における主要プレイヤーのスピーカーらが、ブロックチェーンのエコシステムやインフラをどのように形成しているかについて議論が交わされた。

モデレーターは、Web3コミュニティの構築やWeb3マーケティングの要諦を解説した世界初の書籍『Web3 Marketing』の著者であるAmanda Cassatt氏が務めた。

▼登壇者(敬称略)
・Daniel Albert(Solana財団エグゼクティブディレクター)
・Armani Ferrante(Backpack共同設立者・CEO)
・Yoann Turpin (Wintermute Trading共同設立者)

▼モデレーター(敬称略)
・Amanda Cassatt(Serotonin設立者・CEO)

機関投資家からの資金流入は加速するのか?

まず冒頭では、クリプト業界の発展や将来を左右する機関投資家の動向について話題が挙がった。

SolanaのAlbert氏は「ここ数年におけるブロックチェーン技術の進化やエコシステムの成熟は目覚ましい」とし、機関投資家の到来を示す“シグナル”について次のように語った。