実釣で効果が高かったのは、ヒラタ>クロカワムシ>ブドウムシ>ミミズ>オニチョロ>キンパク>マゴタロウ虫(釣果無し)だ。追記すると昨シーズンまで、筆者はバッタでもそれなりに釣果を得ている。

実釣で使えそうなものは?

当然ここまで調べた結果、「特効餌になるようなものを見つければ、他の人より良い釣果が得られるのではないか?」と考えた。だが現実は甘くない。筆者の考察を書いていこうと思う。

マゴタロウ虫

良型の胃袋から頻繁に出てきたので、幾度となく使用してみた。だがどういう訳か思っていたよりも食いが悪く、ヒラタに付け替えたら一発で食ってきた……なんて事が多くあった。さらに、エサ箱の中に入れていると結構暴れるようで、他の川虫が弱ってしまう。そしてサイズがデカイために数多くストックできない、針に付ける際に嚙みついてくるなど、正直デメリットの方が圧倒的に多い。エサとしてはハードルが高すぎた。来シーズン、筆者はもうマゴタロウ虫を使う事は無いだろう……。

クロツツトビケラ

春先によく胃袋から出てくるのだが、クロツツトビケラの幼虫は1cm程度。いかんせんサイズが小さすぎる上に大変細いので(幅1~2mm)、エサには不向きだ。それに、わざわざこれを使わなくてもヒラタで十分だ。

水生昆虫の成虫

こちらは「捕まえて即エサにする」なら実に効果的だった。だが成虫には翅があるため、保管の観点から「捕まえてストックする」ことはできない。また、「常用餌」とするには多数捕まえなければならず、これは大変面倒だ。良く釣れる餌ではあるが、入手出来たら使うという程度に留めたい。

蛾、クモ、バッタ

川虫のように一か所に固まっている・一か所で沢山採れるという事がほぼ無いので、捕獲効率が悪すぎる。専門に集めるなら川虫網ではなく捕虫網が必要だ。釣れる餌ではあるが、こちらも入手出来たら……という程度で十分だろう。

セミ・ハチ・カナブン