さて、筆者も実際に乗ってみることに。
寄り添うようなアシストとローギアのおかげで、漕ぎ出しも滑らかです。
そこからグングン加速していき、15km/h程度の心地良い速度域に達します。
これまでロードバイクに乗ってきた筆者としては、この間にも数段階シフトチェンジして足を回し続けていますが、ADO Air 20 proは固定ギアのまま。
少々物足りなさを感じつつも、すぐに気にしなくてもよいことに気付きます。
というのも、漕げば労力なく速度回復できるから。
ある程度の速度域に達したら、肩の力を抜きつつ足を止めて慣性で進み続ける。
減速してきたら足を回す。体力的にも非常に楽に、のんびりとしたサイクリングができるのです。
クルマ
2024/08/30
まるでオートマeバイク!? 自転車という枠を超えた「ADO Air 20 pro」に乗ってみた【徹底試乗レポート】
下り基調となり速度は18km/h後半へ。
すると「カチャ」と小さな音と共にトップギアに入りました。一気にペダルが重くなり、漕ぎやすさも増します。
ただ、日本では24km/hでアシストが切れるように設定されているため、徐々にアシストパワーも弱くなっていくことを感じました。
乗っていて心地良かったのが17km/h〜21km/hの速度域。
移りゆく景色を楽しく感じられる速さでした。
【結論】自転車でもバイクでもない「eバイク」という新しい乗り物
試乗してみて最も印象に残っているのが、ストップ&ゴーの気軽さでした。
通常、静止状態からの発進は非常にパワーを使う場面ですが、ADO Air 20 proは程よいアシストで発進をサポートしてくれます。
特に、スポーツモードだと立ち上がりが非常に楽。
信号待ちからの発進、カーブ減速からの立ち上がりなど、本来ならばパワーを必要とするシーンでグングン加速できたのがグッドでした。
旧来のeバイクであるあると言われていた「急激なアシストでバランスを崩す」こともなく、一般的な自転車に乗る感覚で走り出せるのも好印象です。
ただ、他のeバイクと同様に一定の速度に達するとアシスト機能が切れてしまうよう設計されているため、20km/hを超えると少々重く感じてしまいます。
そのためスピード重視で駆け抜けたい人にとっては、依然としてロードバイクに軍配が上がるようです。
ADO Air 20 proをはじめ、日本でのeバイクはあくまでもサイクリングの速度域で楽しむ乗り物だと改めて感じました。
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