■心臓にダメージを与えるパートナーとの死別と離婚
中高年になってからのパートナーとの死別は、心臓に多大な悪影響を及ぼしているという。ある研究によれば、愛する人を失った初日は、心臓発作を発症する可能性が普段の16倍も高まっているということだ。また、別の研究ではパートナーとの死別から最初の30日間、死亡率が66倍に増加しているという報告もある。妻に先立たれた夫があまり時を経ずに“後を追う”というケースも一般的によく知られている。
中高年だけでなく若者にも注意が必要で、記事によれば精神的ストレスによる神経系とホルモンの活性化が引き起こす心拍の乱れは若者のほうが顕著に現れやすいということだ。
死別だけでなく離婚もまた心臓へのダメージになり得る。記事によれば、離婚した女性は結婚を続けている女性よりも1.29倍から1.39倍、心臓発作リスクが高まるという。一方、離婚した男性のほうは1.38倍と、ほぼ同等の心臓発作リスクだ。
男性は再婚することでこのリスクは打ち消されるのだが、どういうわけなのか、女性は新たなパートナーを見つけても高まった心臓発作リスクはそのまま続くという。