■庶民が使いだしたのは江戸末期

日本に箪笥が登場したのは、江戸時代の寛文年間 (1661~1673年)だと言われている。しかし、引き出しなどの細かい部分の製作に手間も材料もかかり非常に高価な品物であったため、庶民に行き渡るのは江戸末期になってからだったようだ。

ちなみに、箪笥を一棹(ひとさお)、二棹(ふたさお)と数えるのは、昔の和箪笥が棹を通して持ち運べるようになっていたことに由来するという。