さらに、斎藤幸平さんは番組の最後に次のように言います。

「日本が好きで私は愛国者だから」 「こんなにご飯が美味しくてこんなに良い国ない」 「10年ぐらい外国に住んでいたので日本の良さがすごくわかる」 「日本の良さは神社・仏閣含めあると思う」

自由主義者で愛国者でもある私はこういう発言を聞くと、ちょっと驚いて「本当はいい人かもしれない」「左派と言っても、方法が違うだけで自分の祖国を大事に思う気持ちは同じなんだな。話し合えるかもな」と、ふと思ってしまいそうになります(我ながらチョロいですね)

そして、最後まで番組を見た後に、「左派とメディアの力は本当にすごいな、怖いな」と改めて思い、軽く絶望しました。

歴史を少し学ぶだけで、左翼やマルクス主義者・共産主義者の恐ろしさはわかります。

ソ連や中国共産党、北朝鮮、カンボジアのポルポトなど、どれほど自国民を大虐殺してきたか。日本でも極左はテロ事件やよど号ハイジャック事件、山岳ベース事件やあさま山荘事件など組織内でのリンチ殺人など、信じられないような残虐な事件をおこしています。

私が自由主義を広げたい理由の一つは、この恐ろしい全体主義に本当の意味で対抗できる思想は、全体ではなく個人の自由を大事にする「自由主義」しかないからです。

「今の左翼や共産主義者は昔とは違う。そんなに過激ではない」という人がたまにいますが、本当にそうであれば、こんな恐ろしい人殺し集団と同じ思想(マルクス主義者、共産主義者)を自称することはないでしょう。

でも、歴史をあまり知らない人がこのyoutube番組を見ていると、

「左派は、弱者に寄り添う人たち」 「左派は真面目過ぎるからこそ、日和った仲間を許せないのだな」

というふうに「本当はいい人なのかも」と勘違いしてしまうと思います。

番組側も適度に左派の批判もし、うまくバランスを取っているように見えます(そう見せているのでしょう)。