東野篤子氏とその周囲によるネットリンチの被害者だった羽藤由美氏が、経緯を克明にブログで公表された。1回目から通読してほしいが、東野氏の出た番組に批判的な感想を呟いただけで、同氏に煽られた無数の面々から事実をねじ曲げて誹謗される様子(3回目)は、私自身も同じ動画を批判したことがあるだけに、血の凍る思いがする。

研究者どうしのSNS利用が、どうしてこうした事態に至ってしまったのか。手がかりは、今年2月19日に東野氏が行った以下のツイートにある。

東野氏は現在鍵アカウントのため、羽藤氏のブログより重引(一部)

これは、ネット用語で「犬笛を吹く」と呼ばれる行為である。実質的には「羽藤氏に『人格攻撃』された私を応援して、みんなが代わりに『反論』してね!」とフォロワーを焚きつけており、事実そうなったわけだ。

もちろん、「戦争を軽いノリで語ってきた」「ゲーム感覚」という趣旨の羽藤氏の感想が、まったく根拠を持たないものであるなら、上記の東野氏の「反論」にも理があろう。その判断に供すべく、東野氏によるウクライナ戦争の論じ方の一例を、文字起こし(抄録)を添えて掲げておく。