若い頃にやれることはドンドン前倒しで片付けていく「すぐ動く習慣」を身に着けておくことが重要である。なぜなら誰しも若い時が最も行動力があり、その習慣を磨かずに年を取るとドンドン億劫になり、行動することを恐れ、ますます行動できずにひたすら枯れていく人生になるからだ。

人がすぐ行動しない理由は主に2つだ。1つ目はリスクを恐れてしまうこと。もう1つは面倒くさいから。肌感覚でざっくり言えば後者がほとんどである。そのデメリットを正確に理解していないからこそ、安易に後回しにしてしまうのである。

まずリスクを恐れて挑戦しなければどうなるか? ほぼ確実に将来、「やっておけばよかった」と後悔することになる。

多くの場合、「今すぐでなくてもいい」と考えることには有効期限がある。英会話がやりたいと思ってもできるか不安でやらずじまいだと、仕事や家庭が忙しくなってもはやゆとりを持って英語の勉強に専念できる次の機会は数十年先となり、その頃には完全に意欲を失っているということも十分ありえる。また、「まだ時期ではない」と転職機会を見送っていたら、もはやポテンシャル採用が許容されない年齢になってしまいもう転職できなくなってしまうのだ。

また、面倒くさくて気になるお店は今すぐ行かないとなれば、行きたい時には閉店してしまうし、ずっと実家に寄り付かないまま両親は認知症や病に倒れてもはや一緒に旅行や食事もできなくなる。

人間は挑戦して失敗した後悔は年月の経過でいい思い出になる。だが、その逆にやらなかった後悔は月日の経過でドンドン自責の念が大きくなり続ける。

やっぱり才能より努力

世の中、あまりにも「人生は運と才能次第」と言われすぎており「個人が多少努力したところで無意味」という風潮がある。だが自分はまったく異なる考えを持っている。

確かに運や才能は努力以上の力を持つ文脈は数多く存在する。自分はこの事実を否定しない。生まれつき抜群に頭がいい人がいることはよく知っているし、少々努力したところで優秀な人にはかなわない。だが、「才能や運ですべて決まる」という暴論者の見落としている視点がある。それは「凡人は必ずしも強者と勝負をしなくても良い」という事実だ。