地球は一言で言えば、「生命の惑星」です。地球には、大陸と海があり、酸素を含む大気があり、生命が誕生して進化していました。
現在のところ、生命が存在している天体は地球だけです。
天体に興味があってもなくても、誰もが太陽系において地球だけが他の惑星とは際立って異なる特殊な惑星だということは理解しているでしょう。
では地球はどうして他の惑星たちとこれほど異なっているのでしょうか? 地球だけに生命が存在する理由はなんなのでしょうか?
この記事では、私たちの住む地球はどのような惑星なのか、他の惑星と何が違うのかについて明らかにしていきます。
目次
- 生命に満ちあふれた惑星
- 動いている大地
- 酸素が豊富な大気
- 強力な地磁気バリア
生命に満ちあふれた惑星
地球は太陽系で唯一、生命が存在する惑星です。
地球には非常に多くの生物が存在しています。2011年のダウハルジー大(カナダ)とハワイ大(アメリカ)の研究によると、地球上の生物の種類の総数は870万種類です。地球はまさに生命に満ちあふれた星といえるでしょう。
太陽から地球までの距離は約1憶5000万kmで、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)に位置しています。
ハビタブルゾーンとは液体の水が惑星の表面に存在できる軌道の範囲です。つまり、表面温度が0℃~100℃の範囲です。これは主に星系の中心にある恒星との距離によって決まります。
地球は太陽からちょうどいい距離にあるため、この温度条件を満たしているのです。そして、ハビタブルゾーンにある地球には太陽から生命活動に必要なエネルギーが過不足なく供給されています。
太陽系で、ハビタブルゾーンの範囲にある惑星は地球だけです。水星や金星は太陽に近すぎ、そして火星は太陽から遠すぎました。
ハビタブルゾーンの条件は、地球と同じような生命を持つ惑星を探すために考えられました。