いずれにせよ、世界の難民にとってはドイツが一番好ましい目的地であることは、2015年、メルケル前首相が中東難民に国境を開いて以来、ほぼ常識のようになってしまった。ドイツ人とは、それほど無私の精神に長けた国民であるのか、それとも間が抜けているのか?

そんなことを思っていたら、8月12日、ドイツ自民党が反旗を翻し、市民金の減額を訴え始めた。ただ、自民党は与党であるから、これでは政府内の混乱は広がるばかりだ。ドイツで機能していないのは経済だけでなく、今や政治も同様である。