こんにちは。
イスラエルによるパレスチナ人ジェノサイドへの全面加担、本来なんの権限も持たないはずの大手SNS各社による言論統制、ウソで固めた企業会計によって人為的に高値圏に貼りついている株価、……アメリカ亡国の兆候をこのブログやウェブマガジンや拙著でご紹介してきました。
そこで何人かの読者の方々から、いちばん簡単にまとめてしまえば「この先日本はどうなるのでしょうか?」という趣旨のご質問をいただいております。
今回はこのご質問にお答えしようと思います。なお、今回使用する図表集はごく一部の誤字の訂正をのぞけばつい最近YouTubeで画像を公開させていただいた『第72回勉強会 日本の時代が来る』とまったく同一です。ぜひこちらもご覧ください。
タイミングはまったくの偶然ですが、ちょうどYouTube映像をつくり始めた頃、日銀が今年2度目の利上げに踏み切り、それをきっかけに円の急騰、日米両国の株価暴落という大事件が起きました。
そのショックの大きさは、次の2段組グラフの左側に沿えたグラフィックがうまく表現していると思います。
アメリカ金融業界には「日銀が長く続けた低めの政策金利から最初の利上げに踏み切ると、必ず世界は景気後退局面を迎える」という経験則があります。今年2回目の日銀利上げは、水面に浮上したゴジラが、上陸寸前に雄たけびをあげたようなものでしょう。
上下2段のグラフを見ると、円高になると日経平均株価は下げる、というより円高と日本の株安はほぼ相似形で進むことがわかります。
もちろん、金融業界や株式投資をしている方たちからは「だから日銀は利上げをしてはダメなんだ。永遠にゼロ%近傍、実質マイナス金利のままにしておけ」といった批判も出ています。
でもほんとうにそうでしょうか。日経平均が4年前までは2万円台の前半をうろつき、2年前でもなかなか3万円の大台を安定して維持することができなかったのに、過去1年半ほどであれよあれよという間に1989年大納会の最高値を抜いて、4万2000円台まで昇りつめました。