気持ちよく三宅一周道路を走っていると、南東部の三池地区では空港を横目に眺めながら走ることができます。そこからさらに北上していくと、北東部には観光名所が集中しているんです。

まずはこちらが、「サタドー岬」。三宅一周道路から20mの高さの断崖絶壁が見られます。この絶壁も噴火時の溶岩流から形成されていて、「サタドー」はヒンドゥー語の「地獄」を意味する言葉から来ているという説もあるのだそうです。名前だけで恐ろしい感じ、しますよね。ところでなんでヒンドゥー?

そこから先にくねくねした海沿いの気持ちいい道をツーリングしていくと、右手の駐車場が見えてきます。

この駐車場では「三七山」と「ひょうたん山」をダブルで楽しめます。観光ツアーとかでもまぁ、基本セットです。だってお隣だから。まずこの「三七山」は1962年に起きた割れ目噴火で、噴石が積み重なってできた噴石丘で、昭和37年にできたことから「三七山」と名付けられたそうです。そんな5月生まれの娘に「さつき」ってつけるくらいのセンスで……。

そして「三七山」の正面にある駐車場から海側を見るとあるのが、「ひょうたん山」。1940年の噴火で誕生したクレーターのような形をしたこの「ひょうたん山」は、火山の火口そのもの。現在のサイズは直径100m、深さ30mほどあり、この三七山展望台からその火口を見下ろすことができるんです。

さらにちょっと北上すると、今度は左手、海側じゃなくて山側に神社があります。気をつけていないと見逃してしまうほど、小さくて自己主張のないところなので、注意。

一見、普通の神社に見える「椎取神社」。しかしよく見ると、神社の後ろには葉が全くない、おどろおどろしい木々がたくさん。

これは火山ガスの影響で枯れてしまったと言われています。そして実はこの鳥居と社殿は、2000年の噴火の後に再建された新しいもの。