篠田さん:そうなんです。普段からお店のためになる消費の仕方を考えることが大事なんです。そういう視点でいれば、「消費期限が近いんだから、無料同然で売ってほしい」という主張にはならないはずなので。
なので「TABETE」には、どういう理由で今回は廃棄になってしまいそうなのか、「出品理由」を必ず書いていただいています。例えば「新商品で需要が読みづらかった」「イベントが突然中止になってしまった」など、いろんな理由があります。
その理由も知った上で、「助けに行かなくちゃ」という意識で「レスキュー」していただくことが重要だと思っています。
この物価高の中、消費者にとって値引きが必要だということは理解しています。ただ、過剰な値引きを要求するのではなく、「お店に対して貢献できた」という喜びを感じられるようなサービス設計を(株式会社)コークッキングでは大事にしています。
クリスマスだけでなく、猛暑日も「レスキュー依頼」が多くなる
―――「TABETE」でうまく「レスキュー」するコツを教えてください。
篠田さん:「TABETE」にログインし、自分の行動圏内のお店のお気に入り登録をしておくと、「レスキュー依頼」がプッシュ通知で届くので、立ち寄りやすくなります。
季節でいうと、1番はクリスマスです。クリスマスケーキの出品数が1番多いので、12月25日、26日あたりにぜひご協力いただけるとうれしいです。また、まさに今のような猛暑日だと、パンやケーキが売れにくくなり出品が増えるので、この時期もご協力いただけるといいと思います。
―――「TABETE」が、今後社会の中でどのような存在になれば良いと考えていますか。
篠田さん:将来的には、全てのお店で食品ロス対策として「TABETE」を使ってもらって短時間で食品ロスを減らすことができるインフラのような存在になれたらいいなと考えています。