EaaS.Global CEO・Gregory Krzeszkowski氏

続いて、どきどきしながらペットボトルの水を出すと、7月3日にEUで施行されたばかりのペットボトル規制の問題点についてインタビュー開始前から熱く語ってくれた。

キャップ一体型を義務付けるEUのペットボトル規制や紙製ストロー採用などの取り組みは、環境には配慮していても人々のQOL向上にはならない、と指摘するGregoryさん。日本での事業展開目標、アジアの中でも特に日本市場を重視する理由や、今後の予定について話を聞いた。

ゲーム感覚でタスクを完了、クレジットや報酬を獲得

――ウェブサイトからアプリをインストールしようとしたのですがリンクがまだ無効でした(8月現在はApp Storeで入手可能)。
Gregory:アプリの正式ローンチはもう間もなくで、(日本での)大規模パートナーシップ締結とタイミングを合わせる予定です。実際に画面をお見せしましょう。

Image Credits:EaaS.Global

基本的には、ゲーミフィケーションを活用したタスク管理アプリです。CO2排出削減のために毎日やるべきタスクが表示されるので、完了したらチェックを入れていきます。操作は簡単で、何度もタップする必要はありません。今日どれだけキャプチャできたのか、報酬獲得までの進捗などが分かります。「電力消費のスケジューリング」などのレッスンを受講することでもCO2をキャプチャして報酬を得ることができます。

個人ユーザーの場合は、獲得した報酬を寄付することも可能ですが、ユーザーが企業の従業員である場合、報酬は企業のものなので企業が従業員に報酬を付与します。

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たとえばタクシーではなくバスや自転車で通勤すると、アプリがそれを測定して報酬が与えられます。ここで重要なのは、B2Bケースの場合にはチームで協力して目標を達成できる点です。「自転車で60キロメートル移動する」のような、1人では達成が難しい目標でも、4人で分担すれば1人15キロで済みますし、20人でやればはるかに楽になります。