「日野菜」の歴史

ここからは「日野菜」の歴史について解説します。

戦国時代に見つかった日野菜

「日野菜」の歴史は戦国時代に遡ります。

今から約500年前、戦国時代にこの地を治めていた蒲生家の当主、蒲生貞秀によって発見され栽培されたのが始まりであると伝えられています。

当時、日野藩主だった蒲生貞秀は野に生えていた赤カブを発見しました。
それを漬物にしたところ大変美味しかったため、好んで食されるようになったそうです。

後の貞秀の子孫にあたる蒲生氏郷も藩替えの際に「日野菜」を持ち運み、好んで食していたとされています。
また、近江商人である日野商人も各地に「日野菜」を広めたことで、全国的に知られるようになったとされます。

時の天皇も愛した日野菜の漬物「さくら漬け」

「日野菜」は漬物にすると桜の花のような色に染まります。

そのことから「日野菜」の漬物は「さくら漬け」とも称されます。
これは古くから天皇にも献上され、時の天皇自身もよく食されていたようです。