滋賀県の伝統野菜、それが「日野菜」です。
ただ「日野菜」とはどのような野菜なのでしょうか?

そこで今回は「日野菜」とは何かを解説します。
併せて旬や始まりについても説明します。

目次
「日野菜」とは
日野菜はカブの仲間
日野菜の旬
日野菜は滋賀の伝統野菜
「日野菜」の歴史
戦国時代に見つかった日野菜
時の天皇も愛した日野菜の漬物「さくら漬け」
桜漬けだけではない、「日野菜」の漬物
日野菜の「桜漬け」
日野菜の「エビ漬け」
日野菜の「ひね漬け」
まとめ

「日野菜」とは

滋賀県の伝統野菜「日野菜」とは!?その旬は?始まりは??
(画像=『FUNDO』より引用)

ここでは「日野菜」とは何か解説します。

日野菜はカブの仲間

「日野菜」はカブの仲間とされる野菜です。

「日野菜」は滋賀県の伝統野菜として知られており、そのほとんどが漬物にして食されます。
逆にそのまま食べることはあまりありません。

なお、漢字表記の「日野菜」は「ひのな」と読まれます。
また、滋賀県では「あかな」という別名もあるので、その点は注意しておきたいです。

日野菜の旬

「日野菜」は主に10月~12月頃に旬を迎えるとされています。
この時期の「日野菜」は独特の風味があり、辛味や苦味を放つのが特徴です。

旬の「日野菜」は歯触りが心地よく、上品な味わいがあることでも知られています。

漬物にすると長期保存できるので、原産地である滋賀県などでは漬物にして食べられることがほとんどです。

日野菜は滋賀の伝統野菜

「日野菜」は滋賀県蒲生郡日野町鎌掛が原産の伝統野菜です。
滋賀県発祥の野菜の中では全国に知られている野菜の1つです。

ただ、現在では九州~信越の幅広い地域で栽培されています。
ちなみに滋賀県産の「日野菜」は「近江日野産日野菜」として「GI認定」を取得していることでも知られています。

「GI認定」とは「地理的表示保護制度」のことで、その地域ならではの自然的・人文的・社会的な要因の中で育まれてきたものを保護する制度です。

これは品質や社会的評価などの特性を有する産品の名称を地域の知的財産として守る意味合いがあります。
世界100カ国以上で導入されており、日本でも2015年に導入されました。

現在では全国各地の100を超える産品が登録され、滋賀県においては2017年に「近江牛」、2019年に「伊吹そば」、2022年に「地酒」が登録されています。

2022年には「日野菜」が認定、10月21日には東京都の農林水産省にて地理的表示登録証授与式が行われ、農林水産大臣政務官から登録証が授与されました。