8年連続輸入車ナンバー1のMINIは多彩なラインナップ
ミニは、英国由来のブランドとして、日本でもっともポピュラーな存在といっていいでしょう。
ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)のエンジニアであったアレック・イシゴニスは、ミニベロ(小径自転車)のアレックス・モールトンの開発でも知られています。
アレック・イシゴニスによるオリジナルのミニは、エンジンとギヤボックスを2階建てにした世界初の横置きエンジン・フロントドライブ(FF)を採用し、自動車の発展に大きな貢献をしています。
約40年ものあいだ生産され、現在も多くのファンを抱えているのは周知のとおりです。
1994年にBMWがランドローバーとMINIを含むローバー・グループを傘下に収めましたが、その経営は振るわず2000年にはMINI以外のブランドを売却。
BMW製の初代MINIが2001年に登場し、大ヒットを飛ばします。初代(R50)MINIは、3ドアとコンバーチブルを設定していました。
2006年登場の2代目は、3ドアとコンバーチブルにくわえて、クラブマン、カントリーマン(日本名はクロスオーバー)、クーペ、ロードスター、ペースマンと次々に派生モデルを追加し、「MINI=スモールカー」という図式を超えて、いち大ブランドとして成長を遂げます。
3代目は、2013年にリリースされ、5ドアモデルが登場。コンバーチブルやカブリオレ、クラブマンなどの多彩なボディバリエーションも継続し、BセグメントからCセグメントを広くカバーするラインナップとなっています。
4代目は2024年3月に日本で発表され、車名が一般的に知られているMINIクーパー(MINI=ミニ・クーパーと誤解されてきた)に統一。3ドアモデルにはバッテリーEVも設定されました。
またクロスオーバーは世界共通のカントリーマンに統一され、内燃機関のほかに、バッテリーEVも設定。2024年6月にはバッテリーEV専用モデルのエースマンも追加されました。
現在のラインナップは、MINI3ドア(EV、ガソリンエンジン車)、MINI5ドア、MINIエースマン、MINIカントリーマン、そしてスポーツ仕様のジョン・クーパー・ワークスが設定されています。最新世代もBセグメント、Cセグメントをカバーしています。
中古車では、BMW以前のオリジナル(クラシック)MINIも含めて多彩な選択肢があります。
MTの設定もあり、クーパーSやジョン・クーパー・ワークスを選択すればアグレッシブな走りも楽しめます。
BMW世代では、先述したように、初代から3代目(4代目はまだほとんど出回っていないようです)まで多彩なボディバリエーション、パワートレーンや2WDだけでなく4WDも選択できます。
内燃機関もガソリンエンジン車だけでなく、経済的なディーゼルエンジン車もあり、輸入車ブランドとして8年連続で1位を獲得しているのも頷けます。