「モロヘイヤ」は野菜の王様ではなく『王様の野菜』?!
「モロヘイヤ」は野菜の王様とされますが、実は「王様の野菜」でもあります。
エジプト王室も好んだモロヘイヤ
モロヘイヤの歴史は古く、古代エジプト時代にまで遡ります。
10世紀後半、エジプトの王様が病気にかかってしまいます。
しかし、療養として新鮮な「モロヘイヤ」のスープを食べたところ、見事に病気が回復したのだとか。
それ以来、王室では「モロヘイヤ」のスープを「王家のスープ(ムルキーヤ)」と呼び、具材とされた野菜も「王様の野菜(ムルキーヤ)」と呼んで好んだとされます。
ゆえに「モロヘイヤ」は「野菜の王様」であり「王様の野菜」でもあるのです。
「モロヘイヤ」という名前も当時の発音「ムルキーヤ」が訛ったところから来ているとされています。
こうして約2000年以上、熱帯地域の国々で「モロヘイヤ」は愛されてきました。
モロヘイヤという名前はアラビア語から
「モロヘイヤ」の名前はエジプトの「ムルキーヤ」から来ています。
この言葉はアラビア語で「王様だけのもの」を意味します。
つまり、当時は王様しか食されることを許されなかったものだということです。
現にエジプトの王室において「モロヘイヤ」は王様の食べ物とされていました。
他にもある「野菜の王様」と呼ばれる野菜
「モロヘイヤ」の他に「野菜の王様」と呼ばれる食材としては「ケール」があります。
「ケール」はビタミンやミネラル、食物繊維の含有量に優れた野菜です。
キャベツなどの野菜と比べてもβ-カロテンは約60倍、ビタミンCは約2倍、ビタミンEは約24倍と驚異の数字を誇っています。
ミネラルであるカルシウムは約5倍、マグネシウムは約3倍と驚愕の数字です。
食物繊維も豊富なので、便秘気味な人にもおすすめできる食材となります。
このように栄養面だけで見ても「ケール」は非常に優れた野菜と言えるでしょう。