■一部観光客の「マナーの悪さ」判明

「クルスの海」は日向市役所から約13kmの距離にある観光スポット。2004年3月28日に、今回話題となった展望所が竣工されたという。

観光地に置かれた大量のお金、その理由にギョッとした 観光客の「謎ルール」が招いた結果は…
(画像=『Sirabee』より引用)

その詳細について、日向市の担当者は「柱状岩が波の侵食で東西200m、南北220m、高さ10mにわたって裂け、十文字(クルス)に見えることから『クルスの海』と呼ばれています」「十字に割れた岩の外に小さな岩場があり、合わせると『叶』の字に見えることから、ここで祈りをささげると『願いが叶う』と言われています」と説明する。

観光地に置かれた大量のお金、その理由にギョッとした 観光客の「謎ルール」が招いた結果は…
(画像=『Sirabee』より引用)

こちらの展望所には訪れた人物の心を清め、願いや希望を天に託すための象徴として「願いが叶うクルスの鐘」を設置している。

観光地に置かれた大量のお金、その理由にギョッとした 観光客の「謎ルール」が招いた結果は…
(画像=『Sirabee』より引用)

演歌歌手・水森かおりが楽曲『日向岬』の大ヒットを祈願して記念樹を植樹したり、日向坂46の4期生ティザームービーが撮影されたスポットでもあり、これらを経由して存在を知ったファンも少なくないだろう。

観光地に置かれた大量のお金、その理由にギョッとした 観光客の「謎ルール」が招いた結果は…
(画像=『Sirabee』より引用)

当初から現地に金銭が置かれるようになったワケではなく、取材担当者は「2015年の担当職員に確認したところ、当時は現地にお金が置かれていなかったと認識しておりました」と説明する。

観光地に置かれた大量のお金、その理由にギョッとした 観光客の「謎ルール」が招いた結果は…
(画像=『Sirabee』より引用)

2008年、恋愛成就にまつわる日向市「クルスの海」、延岡市「愛宕山」と美郷町「恋人の丘」の3箇所を結ぶ観光ルート「ひむかラブラブプロジェクト」を設定。

ほか2箇所に「鍵かけツリー」が設置されていることから、当初はクルスの海にも南京錠がとり付けられたようだ。しかし、担当者は「鐘を鳴らす紐を無理矢理ほぐし、願いを込めた南京錠を付けてそのまま打ち鳴らすため、オブジェ本体が次第に損傷してしまいました」と、当時の様子を振り返っている。

こちらの事態を受け、日向市は紐を交換して南京錠を付けられなくするよう方針を転換。この頃から、現地に金銭が置かれるようになったという。担当者は「南京錠を付けられなくなった代わりの、願いを込める気持ちの形としてお金が置かれるようになったのではないかと推察します」ともコメントしていた。