電車の前に現れる子ども

 低周波と異常磁場が脳にある超常感覚を感じさせる部位を刺激し、幻覚を見せるというのは、とてもシンプルな説明だ。客観的な幽霊はおらず、見た人の主観にしか幽霊はいない。物理的に幽霊はいないが、脳の中に幽霊はいる。脳を刺激されれば、誰でも幽霊を見る。

 では次の場合はどう説明すればいいのか?

 2016年、都営大江戸線の新御徒町駅構内で、子どもが線路内に立ち入ったとアナウンスが流れて運行が遅延した。その後、子どもの姿は確認されず、監視カメラの映像にも記録がなかったため運行は再開した。2015年には、東海道線茅ヶ崎駅の線路内に一人で遊んでいる子どもの姿をホームにいた複数の客と運転士が発見、電車の運行を停止して駅員と駆け付けた警察官が子どもを捜索するも見つからず、監視カメラにも子どもの映像記録はなかった。

 鉄道や駅ではさまざまな機械が動いているため、ちょうど18 ~ 19Hzの低周波が出ていてもおかしくない。幽霊が出るという地下鉄の駅で、タンディーが周波数を測定したところ、幽霊を見たという位置は19Hz の低周波にさらされていたという。しかし奇妙なのは、全員が子どもを見ていることだ。

 低周波による幻覚なら、なにも子どもである必要はないだろう。長い髪の女を見た、白い影を見た、そういう証言があって当たり前である。全員が子どもの幻覚を見るなんて、全員が同じ夢を見 るくらいありえない。

 ここで逆のことを考えてみる。幽霊は実在するが、通常の意識状態では見えない。低周波や電磁波で脳が刺激された時、普段、脳がキャッチできなかった幽霊をキャッチするようになる。

 顕微鏡を使って初めて微生物が見えるように、低周波を浴びると脳が幽霊を見る状態に変わると考える。話としてはこの方が面白いと思うのだが、どうだろうか。

続きは『ヤバめの科学チートマニュアル』(新紀元社)でご覧ください。

“幽霊の正体”に迫る『19Hz前後の低周波で幽霊が見える?』『線路に消えた子どもの謎』
(画像=『ヤバめの科学チートマニュアル』(新紀元社) 著者:久野 友萬 定価:本体1,600円(税別),『TOCANA』より 引用)

文=久野友萬

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提供元・TOCANA

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