■ISはいつ、どこで生まれたのか
ビンラディンに率いられるアルカイダは、2001年9月11日にアメリカ同時多発テロを行った。アメリカのブッシュ政権はアフガニスタンに対して、ビンラディンの身柄を引き渡すように要請したが、タリバンが拒否したため、10月にアフガンスタンへ侵攻し、タリバン政権を壊滅させた。
ブッシュ政権は、2002年1月の一般教書演説で、イラン、イラク、北朝鮮は大量破壊兵器を所有するテロ支援国家であると非難し、「悪の枢軸」と呼んだ。
2003年3月20日、アメリカを中心とする西側諸国はイラクに侵攻し、サダム・フセイン体制を倒した。この後、欧米に対抗するためにアルカイダ系のイスラム教スンニ派の過激派が結成されたが、これがISの起源である。
2010年12月には、チュニジアで民主化を求める運動「ジャスミン革命」が起こり、それは、他のアラブ諸国にも広がり、「アラブの春」となった。