3月22日、モスクワ郊外のクラスノゴルスク市のコンサートホールに武装したテロリストが侵入し、銃撃して143人を殺害し、180名以上を負傷させた。また、その後火災が発生し、建物が炎上した。
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■アメリカは事前に情報入手
イスラム過激派のIS(Islamic State、イスラム国)と関係のある「アマーク通信」は、今回のテロ事件がISの戦闘員によるもので、「ロシア人キリスト教徒への攻撃だ」と伝えている。
実行犯4人はタジキスタン人であるが、タジキスタンは旧ソ連邦で最貧国である。それだけに、生活苦からISに走る若者が多い。
アメリカは、事前にテロ情報を入手し、ロシア政府に伝えるとともに、在露のアメリカ人にコンサートなどの大規模イベントに参加しないように警告していた。
しかし、ロシアはこれを真に受けず、アメリカの警告を「ロシア社会を不安定にする挑発だ」と反発していた。アメリカの情報を有効に活用しなかったプーチン政権への批判が今後強まるであろう。