■消失事件その3
次に消滅した子どもは6歳のブルース・ハワード・クレメンで、彼はYMCAのキャンプに参加するため、アンジェルス国有林へやってきた。
このキャンプは総勢80人の子どもたちが参加する大規模なものであった。1960年7月12日、ブルースは他の子どもたちに加え大人の監督者1人と一緒にハイキングを開始した。
しかしブルースが体調不良を訴えたので、監督者はキャンプ場のごく近くまでブルースを連れて戻り、その後他の子どもたちとハイキングを続けるためにその場を離れた。
しかしブルースはキャンプ場内に到着していなかったのだ。わずか数分後には彼がいないことが判明し、警察とボランティアが参加した大規模な捜索が行われたが、彼の手がかりは何ら見つからなかった。当時警察はブルースが森で迷い、崖や岩の裂け目などに落ちたのではと考えていた。しかし誰も確かなことは言えず、彼の遺体も見つからなかった。