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独房がずらり!アル・カポネも収監されていた鉄格子の部屋
囚人たちの余暇活動
独房がずらり!アル・カポネも収監されていた鉄格子の部屋
3階建てのアパートのような独房群は圧巻。廊下側が鉄格子で内部が丸見えの部屋が336室、ずらりと並んでいます。映画で見たのと同じ...!収監されたのはすべて男性の囚人で、通常は平均260人ほどが収監されていたそうです。
幅1.5m、奥行き2.7m、高さ2.1mの狭い独房の中には、細長くて固そうなベッドと洗面所・トイレが設置されています。屋内に入れる独房もありますよ。中に入って「出してくれー!」という気分で写真を撮るのも一興です。
独房の間を通る廊下にはニューワークの「ブロードウェイ」やシカゴの「ミシガンアベニュー」など、米国の有名な通りにちなんだ名前が付けられています。新入りの囚人が初めてここへ来る時は、何も身に着けることは許されず、裸でブロードウェイを歩いて独房に入ったそう。格子越しに囃し立てる囚人たちの様子を、臨場感たっぷりに再現するオーディオガイドが印象的でした。
凶悪な囚人を収容する特別な独房もあります。「Dブロック」と呼ばれるエリアにあるこの独房群は、鉄扉を閉めたら明かりが一切入りません。こんなところに長くいたら、気が狂いそうです。
セルハウスにはアル・カポネやマシンガン・ケリーなど、有名なギャングも収監されていました。アルカトラズは組織犯罪が激化した1930年代に、社会の秩序を乱す凶悪犯を収容する施設としての役割を果たしていたのです。映画などの題材になった、有名な囚人を紹介するボードに見入りました。
囚人たちの余暇活動
厳しい環境のアルカトラズですが、模範囚には仕事が与えられたり、図書室を利用したり、「絵を描く」「楽器を演奏する」などのレクリエーションが許されていたそうです。絵画を趣味とする囚人の暮らしぶりを再現した独房には、アルカトラズの監視塔がある風景や、海を隔てて見えるゴールデン・ゲート・ブリッジを描いた絵(※後に囚人の家族から寄贈された作品のコピー)が飾られていました。どんな気持ちでこの絵を描いたのかな...などと考えてしまいます。