5. いや、読めるけど?となりがちな難読地名

間違えるはずがない、これはこう読むよ!と自信を持ったのもつかの間、難読地名の闇にすぐさま引きずり込んでくる地名をご紹介しましょう。

北海道(愛知県あま市七宝町桂)

読み方:きたかいどう

もちろん「ほっかいどう」でしょ?となりそうですが、愛知県にある北海道は違います。名古屋市の隣、あま市にあるのは、「ほっかいどう」ではなく「きたかいどう」です。

昼飯町(岐阜県大垣市)

読み方:ひるいちょう

ランチしたくなる町ナンバー1になりそうな、昼飯町。「ひるめしちょう」と読んでしまいそうですが、「ひるいちょう」です。この地名には、仏像を運ぶ人たちが、美しい景色の中で昼飯をとることにしたことからという由来があるそうです。

実際に昼飯町でランチできそうな場所はないかなと見てみると、中華料理店やちゃんぽん屋さんがありました。

参考:「昼飯町」なんて読む?(ニュースがわかる オンライン)

放出東、放出西(大阪府大阪市鶴見区、大阪府大阪市城東区)

読み方:はなてんひがし、はなてんにし

難読地名の世界ではとても有名な「放出」。「ほうしゅつ」以外読みようがないだろうと思ってしまいますが、「はなてん」が正解。放出東は「はなてんひがし」、放出西は「はなてんにし」と読みます。

地名の由来についてはかなり多くの説があるらしく、以下のページでは5つの説が紹介されています。

参考:「放出(はなてん)の地名の由来について」(大阪市立図書館)

6. 観光地として有名だけど、読めない人も多い難読地名

いくら難読地名といえども、それが観光名所となると、読めないと恥ずかしかったりもします。今のうちに覚えておきましょう。

留寿都村(北海道虻田郡)

読み方:るすつむら

ルスツリゾートやルスツ温泉など、観光地名はカタカナで書かれていることもありわかりやすいものの、いざ漢字で「留寿都」と書かれていると読めない人も多いでしょう。

北海道はアイヌ語が元になった地名が多く、難読地名の宝庫です。留寿都は読み方の近い漢字を当てたもので、漢字字体に意味はありません。アイヌ語の「ル・スツ」は「道が山のふもとにある」という意味を指すそうです。

安曇野市(長野県)

読み方:あづみのし

北アルプスの山々を望む雄大な景色に、美しい田園風景が魅力の安曇野市。有名ではありますが、普通にはなかなか読めない漢字です。なお、「あずみの」でなく「あづみの」が正解。

わさびの名産地としても有名で、大王わさび農場は入場無料の人気観光スポットともなっています。

指宿市(鹿児島県)

読み方:いぶすきし

世界的にも珍しい「天然砂むし温泉」がある指宿。温泉を含んだ砂浜の砂に埋もれるという変わった入浴方法が楽しめます。指宿は、「ゆびやど」でも「さしやど」でもなく、「いぶすき」と読みます。

湯の豊かな宿を意味する「湯豊宿(ゆほすき)」が由来だともいわれていて、実は天然砂むし温泉とも関係している地名なのでした。