■ 「みらいキャンパス」で自分を発見
続いて「将来やりたいことが見つかるか」の進路への不安については、「みらいキャンパス」というベネッセのプログラムを活用。

みらいキャンパス総合責任者の城座多紀子さんによると、「Be 高等学院」ではなりたい自分とありたい未来を見つけるために「自分発見講座」と「未来発見講座」の2つを用意しているそう。

「自分発見講座」の自分発見コーチ・中楯浩太さんによると、生徒との接し方について大切にしていることは「丁寧に問うこと」と「共感すること」。
このことを続けていくと「『ない』から『ある』に変わる」と中楯さん。子どもたちは「自分に良いところなんてない」と思いがちだが、自分と向き合っていく中で自分の軸が「ある」ことに気づくのだとか。

自分と向き合うことでたしかな自分を感じ始めると、自分の存在に対して安心を覚えたり、自身を深めたりするのだといいます。そうなると、これからの社会にも希望のようなものが感じられてくるとのこと。
「未来発見講座」については、城座さんによると社会で活躍する達人が、その道の面白さを伝授。生徒は自分の興味にあったテーマを選べて、自分のハテナを起点に問いを深めていけるとのこと。
アートデザインの授業を担当する未来発見講座講師の神野秀美さんは、「得意」とは「自分で出来た実感」と「出来ているね!と言われる喜び」の掛け算と語ります。講座でも、このことを意識しておこなっているそうです。

講座の中で自分の得意なことがどんどん見つかり、それが楽しい気持ちと共に継続し、最終的にその得意なことが社会貢献まで繋がるようになれば最高だと考えているとのこと。
最後に城座さんはみらいキャンパスでは、アートの他にも「グローバル」や「心理学」、「健康」や「世の中」など、沢山のテーマを用意して生徒たちの将来の可能性を見つけて伸ばしていくと説明していました。
3つ目の「高卒資格取得ができるか」という学び直しのニーズについては、振り返り学習「ラーニングルートマップ(仮称)」というプログラムを提供予定。

上木原さんによると、生徒によっては振り返って学ぶことが中学2年生かもしれないし、小学校4年生かもしれない可能性もある。そこで生徒に選択肢をあたえ、生徒の選択によって学習ルートが細やかに分岐していくシステムを構築中だそうです。

■ 学費は年間35万4000円~
気になる学費は年間35万4000円~。学科やスタイルによって費用が変わるといいます。進学科は4種類あり、オンラインスタイル(週1~5)は65万4000円、通学スタイル(週1)は50万4000円、通学スタイル(週3)は70万8000円、通学スタイル(週5)は90万6000円です。

また通学スタイルのキャンパスについては、2025年4月に首都圏と大阪で11キャンパスをオープン予定。首都圏は、水道橋・亀有・武蔵境・府中・町田・横浜・辻堂・大宮・船橋の9か所。大阪は天王寺・千里中央の2か所です。
ベネッセコーポレーション展開する塾「進研ゼミ個別指導教室」などの昼間スペースを活用していくとのことです。
取材協力:株式会社ベネッセコーポレーション
(取材・撮影:佐藤圭亮)
提供元・おたくま経済新聞
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