NISAは1人1口座しか開設できないため金融機関選びが重要だが、70年以上の歴史を持つ老舗証券会社のSBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でつみたてNISAを始めるメリットは何だろうか?現在はネット専用の証券会社であるSBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の基本情報や、同証券会社でつみたてNISAを運用する注意点、どんな人がおすすめなのかも解説していこう。
目次
1. SBIネオトレード証券のつみたてNISAの基本情報
2. SBIネオトレード証券のつみたてNISAのメリットとデメリットは?
3. SBIネオトレード証券のつみたてNISAで対象の投資信託
4. SBIネオトレード証券でつみたてNISAを始める場合の2つの注意点
5. SBIネオトレード証券のつみたてNISA口座の開設方法と提出書類
6. SBIネオトレード証券のつみたてNISAはどんな人におすすめ?
1. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISA(積立NISA)の基本情報
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の特徴は、手数料の安さである。基本的に全ての金融機関で、つみたてNISAの金融機関で購入手数料無料である。しかし、つみたてNISA以外の一般口座で株式の現物取引や信用取引をするとしたら、安い手数料は大きな魅力となる。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAの基本情報を確認しよう。
SBIネオトレード証券 つみたてNISA基本情報 | |
取扱商品数 | 1本 |
最低積立金額 | 100円 |
積立頻度 | 毎月 |
引き落とし口座 | 証券口座 |
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAの特徴は商品が1本のみであること、100円から積み立て可能なことだ。積立頻度は毎月のみなので、毎日や毎週などの積立を希望するならSBI証券や楽天証券などを選んだほうがよいだろう。
2. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISA(積立NISA)のメリットとデメリット
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でつみたてNISAを始める前に、メリットとデメリットを把握しておこう。主なメリットとデメリットは1つずつ挙げられる。
メリット1……100円からの少額積立に対応している
少額の積立からスタートすれば低いリスクで投資が始められる。失敗しても損失が少なくて済むので、投資初心者におすすめだ。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)と主な証券会社のつみたてNISAでの最低積立金額を比較してみよう。
証券会社 | つみたてNISAの最低積立金額 |
SBIネオトレード証券 | 100円 |
SBI証券 | 100円 |
楽天証券 | 100円 |
野村證券 | 1,000円 |
大和証券 | 100円 |
つみたてNISAの積立金額は金融機関によって異なるが、積立金額をもっとも低く設定できる証券会社の場合、100円から設定可能だ。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)も大手ネット証券と同じ最低積立金額からスタートできる。
メリット2……毎月の購入日とボーナス月の購入日を別々に設定できる
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAは、毎月の購入日を自由に設定できるほか、年2回まで賞与月の購入日も別で設定できる。自身の都合に合わせて購入日を設定できるのはうれしいサービスだ。
デメリット……つみたてNISA(積立NISA)の対象商品が1本のみ
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAの対象商品は投資信託1本しかない。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)と主な証券会社のつみたてNISA商品数の比較をしてみよう。
証券会社 | つみたてNISAの商品数 |
SBIネオトレード証券 | 投資信託1本 |
SBI証券 | 投資信託169本 |
楽天証券 | 投資信託170本 |
野村證券 | 投資信託7本 |
大和証券 | 投資信託15本、ETF 7銘柄 |
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAは対象商品が1本のみのため、商品を組み合わせての資産配分(アセットアロケーション)の調整は不可能だ。
3. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISA(積立NISA)対象の投資信託はひふみプラスのみ
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAの対象商品は「ひふみプラス」の1本だ。ひふみプラスはレオス・キャピタルワークス株式会社が運用するアクティブファンドである。
「ひふみプラス」は主に国内株式に投資するアクティブファンド
ひふみプラスは純資産総額4,000億円を超える人気のファンドである。ひふみプラスの基本情報は以下の通りだ。(※データは2020年9月30日時点)
ひふみプラス 基本情報 | |
投資先 | 主に国内株式、一部外国株式を含む |
運用タイプ | アクティブ型 |
信託報酬 | 1.078%以内 |
運用開始 | 2012年5月28日 |
信託期間 | 無期限 |
ひふみプラスは主に日本の成長企業に投資する投資信託である。2012年の運用開始から基準価額は約4.5倍になるなど運用成績の評価が高い。長期的な産業のトレンドを考慮して経営方針や戦略、財務指標などを調査・分析し、長期での将来価値に対しての市場価値が割安と考えられる株式銘柄へ投資する。
ファンドの株式と現金の比率を状況に応じて変化させ、株式市場に応じて柔軟な運用を行うのが特徴である。
4. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でつみたてNISA(積立NISA)を始める場合の2つの注意点
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAを始める場合に注意するポイントは2つある。
注意点1……買い付け資金は証券口座に入金しておく必要がある
つみたてNISAの買い付け資金は証券口座に入金しておくか、銀行などの金融機関から定期的に引き落とされるのが一般的である。
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)と主な証券会社について、つみたてNISA買い付け資金の金融機関からの定期引き落とし対応状況は次の表の通りだ。
証券会社 | つみたてNISA買い付け資金 金融機関からの定期引き落とし対応状況 |
SBIネオトレード証券 | 未対応 |
SBI証券 | 対応 |
楽天証券 | 対応 |
野村證券 | 対応 |
大和証券 | 対応 |
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAは引き落としでの積立購入に対応していない。買い付け資金は事前にSBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の証券口座に入金しておく必要があるので気をつけよう。証券口座の資金が不足すると買い付けが行われないので、証券口座の資金を把握しておきたい。
注意点2……「累投コースの場合」の場合、つみたてNISA(積立NISA)の分配金は課税口座で再投資される
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の投資信託は分配金の処理方法に「一般コース」と「累投コース」の2つがある。
投資信託の分配金があった場合に、一般コースは分配金を受け取り、累投コースは分配金が再投資(自動的に投資信託が買い付けられる)に回される。
累投コースの再投資は自動的に「課税口座」で行われてしまう。希望しない場合は一般コースを選ぶようにしよう。
なお、SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISA対象商品である「ひふみプラス」は運用開始から分配金の支払い実績は0円である。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISAを行う人にとって、現時点で分配金のコースを気にする必要はないが、将来的に分配金が支払われる可能性はある。また、つみたてNISAの対象商品が追加される可能性もあるため、分配金のコースは確認しておきたい。
5. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のつみたてNISA(積立NISA)口座の開設方法と提出書類
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でつみたてNISAの口座を開設する方法を確認しよう。SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)では証券口座の開設手続きとつみたてNISA口座(NISA口座)の開設手続きを2ステップで行う。
ステップ1……SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の証券総合口座を開設する
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の証券総合口座が未開設であれば、証券総合口座の開設手続きを行う。すでに開設していれば、このステップはスキップできる。
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)の証券総合口座開設はWebから申し込める。開設手続きでは「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類」が必要なので、前もって用意しておくとスムーズだ。
次のステップ2では、他の金融機関にNISA口座を開設しているどうかで方法が異なる。
ステップ2-1……NISA口座開設が初めての場合のNISA口座開設方法
すべての金融機関にてNISA口座が未開設であり、SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でNISA口座を初めて開設するには、以下の手続きを行う。
つみたてNISAの口座を開設にはライブスター証券ホームページの「お問い合わせフォーム」から「口座開設(つみたてNISA)」を選択して依頼する。
申込書類は郵送で届くので、「NISA口座開設書類」を記入し、「本人確認書類」を添えて提出する。証券総合口座にマイナンバーが未登録の場合には「マイナンバー登録書類」の提出も必要なので、忘れないようにしよう。
ステップ2-2……他の金融機関にNISA口座がある場合のNISA口座開設方法
他の金融機関で開設したNISA口座がある場合には、SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)へのNISA口座変更手続きを行う。その後、改めて開設手続きをする必要がある。
NISA口座がある金融機関にNISAの金融機関変更を申請する。数日後に「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が郵送されてくる。
並行してライブスター証券ホームページの「お問い合わせフォーム」から「口座開設(つみたてNISA)」を選択して依頼しておき、申し込み書類を受け取っておく。
両社から書類が届いたら、記入した「NISA口座開設書類」と「本人確認書類」、変更前の金融機関から届いた書類も併せてライブスター証券へ提出する。証券総合口座にマイナンバーが未登録の場合には「マイナンバー登録書類」も忘ないようにしよう。
6. SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でのつみたてNISA(積立NISA)の運用がおすすめな人
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)でつみたてNISAを始めるのに適した人は以下のような人だ。
- つみたてNISAで運用する銘柄を「ひふみプラス」と決めている人
- つみたてNISAの構成資産を主に国内株式にして、国内株式の株価指数のひとつであるTOPIX(東証株価指数)より高いリターンを狙いたい人
- NISA口座のほかにも一般の証券口座で株取引をしたい人
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)は株の現物取引や信用取引などの取引手数料が安い。特に信用取引は業界最安値水準であり、株式会社oricon MEが実施した「2021年 オリコン顧客満足度Ⓡランキング ネット証券」の「取引手数料」部門で、7年連続7度目の1位を受賞している。NISA口座での運用とともに証券口座で株取引を行いたい人におすすめだと言える。
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