宇宙エレベーターは30年以内にできる

みなさんは宇宙エレベーターというものを聞いたことはありますか?人や物資を大量に宇宙に運べるよう、地球と宇宙の間をケーブルでつなぐという輸送機関です。まるで、地上から宇宙に向かって伸びる塔のようなものです。SFの世界のように思われるかもしれませんが、実現可能な技術なのだそうです。もし、宇宙エレベーターが本当にできたら、ロケットよりも効率的・経済的で、環境への影響も少ない輸送手段になると期待されています。

宇宙エレベーターは、1991年に日本の科学者によって軽くて強い素材であるカーボンナノチューブが発見されたため、実現が見込めるようになりました。そして、現在は大手ゼネコンの大林組が、2050年からの供用開始を目標に開発を進めています。

宇宙エレベーターができたあかつきには、訓練を受けた宇宙飛行士ではない一般の人たち、そして、高齢者や体が不自由な人も宇宙に行けるようになるかもしれません。私たちが生きているうちに、ぜひ実現してほしい技術のひとつですね。

宇宙ゴミの数は1億3000万個以上

宇宙ゴミ、英語でスペースデブリとは、地球の周回軌道上にある必要のない人工的な物体のことです。具体的には、運用を終えたり、故障した人工衛星や打ち上げロケットの残骸、ミッションの最中に放出した部品、爆発や衝突などで発生した破片などです。

宇宙ゴミは年々増加しており、欧州宇宙機関によるとその数は、1cmから10cmの大きさのものでおよそ100万個、1ミリ以上の大きさのものでは、1億3000万個にもおよぶそうで、このまま増えると、将来的には人類の宇宙活動の妨げになると予想されます。

また、実際に宇宙ゴミと人工衛星の衝突はこれまでに何度か起きているそうです。宇宙ゴミは秒速7〜8キロと猛スピードで飛んでいるため、たとえ小さな破片であっても、もし衝突すれば衛星に大きな被害を与えてしまいます。

現在日本でも、JAXAと民間企業が協力して、宇宙ゴミを除去するプロジェクトを進めており、その成果が期待されています。