国際宇宙ステーションは2031年に太平洋に落下する
アメリカ、日本、カナダ、ヨーロッパ、ロシアの各宇宙機関の共同プロジェクトである国際宇宙ステーション。これまで日本の宇宙飛行士も多く滞在してきました。しかし、国際宇宙ステーションが引退するのは、それほど遠い将来ではありません。
実は当初の予定では、老朽化の進む国際宇宙ステーションの運用期間は2024年までだったのですが、バイデン政権によって2030年まで延長される方針になりました。この延長方針を受けたあと、NASAは2031年に国際宇宙ステーションを南太平洋に落下させる計画を明らかにしました。
ただし、国際宇宙ステーションの引退後は、民間の運営する宇宙ステーションが役割を引き継ぐ予定なのですが、もしその準備が整っていない場合は、国際宇宙ステーションの引退が延期される可能性をにおわせている関係者もいます。
一方、2022年には中国が宇宙ステーションを完成させ、宇宙開発における存在感を強くしており、今後の動向が注目されます。
三宅島は月面に似ている
伊豆七島のひとつ三宅島。豊かな自然に恵まれ、マリンスポーツが盛んなことでも知られています。その三宅島の玄武岩質の砂地が、月面を覆うレゴリスと呼ばれる土に組成が近いのだそうです。また、火山の噴火によってできた複雑な地形も月面に似ているとされます。
月面に似た環境を利用して、三宅島では日本で開発された月面探査車の試験走行も行われています。この月面探査車は、JAXAと日産自動車が2020年から共同開発しているもの。2022年に実験が行われ、さらに2023年には、活火山である雄山のオフロードを月面に見立て、日産エクストレイルで走行する一般向けのツアーも行われました。エクストレイルでに搭載されている4輪制御技術が、月面探査車にも応用されているのだそうです。
三宅島では、今後「月の島」としての魅了が新たな観光資源になっていくかもしれません。一般の人が月に旅行できるようになるまでにはまだまだ年月がかかりそうですが、少しでも月旅行気分を味わうために、三宅島に行ってみるのも楽しそうですね。