ディーラーが試乗をおすすめする目的は?

(画像=©maroke/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
ディーラーのスタッフが客に試乗を勧める理由はもちろん車を買ってもらうため。新しい車を実際に運転することは楽しい体験のひとつですので、そこで気分が高まれば購入のハンコも押しやすくなります。とはいえ、乗ってみたら思ってたの違ったということはよくあるようで、試乗した結果、別のモデルの検討に進んだということも珍しくはないようです。
逆に試乗をせずに買ったオーナーから購入後に「思っていたのと違う」という身勝手な理由で返品を迫られる、いわゆるカスハラを受けるおそれがあることから、事前に客と車のマッチングを確認するという目的で試乗をすすめるという考え方もあるとされています。
試乗の流れはディーラーによっても異なり、店舗周辺の道路を一周するだけの簡単なものや、高速道路も利用できるルートを用意した比較的長いものなどさまざま。
客側としては長い時間でその車の機能や性能をじっくりと吟味したいところですが、店側としては事故等のリスクや燃料費、スタッフの対応時間などコストの問題があるため、双方にとっていい塩梅になる程度の時間・距離で試乗が行われていることがほとんどです。
また、あくまでも試乗は「購入する前の確認」のひとつですので、購入する気がないのにやたらと試乗ばかりしようとする客は、悪質な場合「出禁」として対応する店もあります。出禁とまでは行かなくても「試乗車は今出払っている」等、やんわり断られるようになりますので、客側も誠意を持って試乗に望むようにしましょう。