寝坊で会社に遅刻しそうなときの対処法
アラームをかけ忘れたり二度寝してしまったり、寝坊で会社に遅刻しそうになることは誰にでもあるでしょう。「もう間に合わない」と諦めるのは簡単ですが、工夫次第で会社に間に合うかもしれません。
遅刻するか間に合うかわからないなら早めに連絡する
会社に遅刻するか間に合うかわからないなら、まずは早めに連絡しましょう。
ただ、「今すぐ家を出れば、ぎりぎり間に合う電車・バスに乗れるかもしれない」という状況なら、まずは家を出て電車やバスに乗ってから連絡を入れることをおすすめします。もちろん、始業時刻ぎりぎりあるいは始業時刻を過ぎているなら、何よりも先に連絡をしましょう。
始業に間に合う交通手段を探す
電車やバスではどうやっても会社に間に合わない場合でも、車や自転車なら遅刻せずに済むかもしれません。逆もまた然りです。
普段から車通勤をしている場合、道を変えてみるのもいいでしょう。「普段は通勤ラッシュでバイパスが混んでいるから下道で出勤する」という場合、寝坊で出発時間が遅れたため、ラッシュ時間が過ぎてバイパスが空いているかもしれません。
まずはスマートフォンのマップアプリで会社までのルートを検索してみましょう。間に合いそうな交通機関やルートが見つかることもあります。
ただ、焦りは禁物です。焦って事故を起こしてしまうくらいなら、会社にきちんと連絡したうえで遅刻したほうがずっといいです。
すぐに出発し、会社で身支度を済ませる
「寝坊したけど、今すぐ家を出れば会社に間に合うかもしれない」という場合、すぐに出発し、会社で身支度を済ませるのもいいでしょう。とりあえずスーツや仕事着への着替えだけ済ませ、ほかの細かな身支度は会社に着いてからにするのです。
ただ、焦って支度をすると忘れ物をしやすくなります。いざというときに備え、日頃から荷物をひとつにまとめておくといいでしょう。
よくある遅刻の原因と防ぎ方
最後に、よくある遅刻の原因と、原因ごとの対策・防ぎ方を紹介します。
寝坊
寝坊は遅刻の原因のなかでも最悪です。完全に自己責任で、言い訳の余地がありません。次のような対策を取り、寝坊しない環境・生活リズムをつくりましょう。
- スマートフォンと目覚まし時計で二重にアラームをかける
- 毎日7時間以上寝て、睡眠不足とそれによる寝坊を防ぐ
- 早寝早起きの習慣をつくる、夜やっていたことを早起きして朝にやる など
二日酔い
寝坊の原因としてよくあるのが二日酔いです。「二日酔いで寝坊をして遅刻」ほど、印象が悪い遅刻はありません。嘘を吐いたり言い訳をしたりしても、遅刻の本当の原因が、お酒のにおいでバレてしまうでしょう。
仕事の前日はお酒を飲まない、晩酌は1~2杯にとどめるなど、日頃の心がけが大切です。
翌日に仕事があるなら、会社の飲み会でも飲みすぎないよう気をつけましょう。飲み会でも個人的な晩酌でも、次のような対策が取れます。
- 1~2杯飲んで後はソフトドリンクに切り替える
- お酒と水を交互に同じ量飲む
- 二次会には行かない
体調不良
体調不良にはどうしようもない部分もありますが、しっかり体調管理をしていれば、防げる病気や不調もあります。次のような些細な心がけと習慣が体調不良の確率とダメージを最小限に抑えてくれるでしょう。
- こまめに手洗いうがいをする
- 外出時、特に人ごみではマスクをつける
- 食材や食事の残り物は必ず冷蔵庫に入れ、早めに食べ切る(食中毒対策)
生活スタイル
寝坊を防ぐためにも、体調管理のためにも、健康的な生活スタイルをつくりましょう。次のような些細な習慣が、睡眠の質を高め、健康な身体をつくってくれます。
- 毎日7時間以上寝る
- 早寝早起きを心がけ、遅くとも0時前には床に就く
- 就寝2時間前を目安に食事と入浴を済ませる
- 栄養バランスの取れた食事を適量取る
- 毎日20分程度の運動をする
必要な睡眠時間や適切な就寝時間は人により異なりますが、全人口の9割ほどは7時間以上の睡眠が必要な「ミドルスリーパー」「ロングスリーパー」とされています(ロングスリーパーは10時間以上必要)。
朝型・昼型・夜型は体質により異なりますが、遅刻を防ぐためには、「仕事から帰ったらなるべく早く寝て、出勤前の自由な時間を防ぐ」のが有効です。たとえば仕事が夜勤で朝9時に退勤、10時に帰宅するなら、お昼の12~13時頃には床に就きたいです。
自分の生活スタイルにどうしても合わないなら、会社に相談したり転職したりして、仕事の時間帯を変えてみるのもいいでしょう。
自転車や車のトラブル
自転車のタイヤがパンクしたり車のバッテリーが上がったり、自転車・車のトラブルは突然起こるものです。しかし、こまめに整備をしておけば防げるトラブルもあります。
突然のトラブルで自転車や車が使えなくても会社に間に合うよう、交通機関での通勤経路も確認しておきましょう。突然のトラブルにも対応できるよう、早めに起き、余裕を持って家を出ることが大切です。
交通機関の遅延
交通機関の遅延はどうしようもありませんが、遅延が頻発するようなら、通勤方法を見直しましょう。電車やバスの時間を少し早くしたり、ほかの交通機関や通勤方法(車や自転車)を考えたり、できることはあります。
交通事故
交通事故の被害者になってしまった場合、会社から遅刻を責められることはまずないでしょう。
ただ、遅刻以前に事故には遭いたくないものです。「会社に遅刻しそう」という焦りが事故につながることもあります。事故の被害者にも加害者にもならないよう、通勤時間を長めに見積もり、余裕を持って家を出ることが大切です。
家庭の事情
子どもの発熱やパートナーの体調不良など、家庭の事情による遅刻はある程度仕方ありません。
ただ、限度はあります。これらが原因の遅刻があまりにも多いと、はじめは「家庭の事情なら仕方ないか」「大変そうだな」と思っていた上司や同僚の気持ちも、少しずつ変わってくるでしょう。
次のような対策を取ることで、不測の事態にも対応しやすくなります。
- 実家の両親や義母・義父に協力してもらう
- 公的機関の支援サービスを活用する、調べておく
- 保育園や医院の近くに引っ越す
- テレワークや時短勤務など、働き方を見直す