アンドリューはゲイの集まるパーティーで、公にゲイだとカミングアウトできない金持ちの年配の男たちとの援助交際をすれば大金を稼げることを知る。男娼をペット感覚で愛人として自宅に住まわせ、大金を与え、贅沢三昧させながら性的関係を結ぶのを好む男性もいると知り、この手を使いハイクラスの暮らしを手に入れようと決心したのだ。

 10歳の頃に百科事典を熟読し全て暗記するという能力があった彼は、ありとあらゆる分野の勉強をし、時事ネタにも詳しくなり、いろいろな情報を取り入れた。そして、性的な相手だけでなく、「社会で成功した知性のある年配男性たちの良き話し相手」にもなれるよう努力した。「自分はフィリピンの王族の末裔」だとホラも吹いた。こうして金持ちの男性のジゴロとなり裕福な生活を送るようになり、海外のリゾートにも同行して、世界中でリッチな生活を満喫するようになった。

 自分を囲ってくれる金持ちパパだけでは満足しきれないアンドリューは、サン・ディエゴのゲイクラブに通い、テーブルの上に乗って踊り、そこにいる人たちに酒を振る舞うなどして同世代の男たちの人気を集めた。誰にでもハグをしてキスをするようなフレンドリーなアンドリューは、“援助交際のパパ”のお金で若い子たちと遊びまくったのだ。

 この頃から何でもかんでも嘘をつくようになり、「子供の頃、ハイソサエティの社交界に忙しい母親から構ってもらえなかった」「両親は裕福なユダヤ系でイタリアとフランスに渡る沿岸の高級リゾート地リビエラに邸宅がある」「女性と結婚したことがあり、娘も一人いる」というすぐにバレるような嘘までつくようになった。名前も「アンドリュー・デシルヴァ」などと名乗るようになり、彼と交流のある知人、友人は、誰一人として本当の彼を知らないという状態になっていった。

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(画像=画像は「Murderpedia」より引用,『TOCANA』より 引用)