勤務間インターバル制度の導入の効果とは?
佐藤 近年、社員の健康を第一に考えて長時間労働の是正に取り組んでいる企業が増えています。また、勤務間インターバル制度の導入によって、人材確保や働きやすさ・働きがいにつながるという観点から取り組んでいる企業も増えてきています。もちろん、勤務間インターバル制度は、職場環境を整える手段の一つであり、制度単独での定量的な導入効果を計ることは難しいのですが、働き方改革全体のなかで、メンタルヘルス不調者が減った、社員の定着が良くなった、ワーク・エンゲージメントが向上したなど、勤務間インターバル制度を導入した企業は他の人事施策との相乗効果で、「実感してきている」とおっしゃっています。
一方で、効果が認められないケースとしては、制度導入の意義と目的をきちんと社内に浸透させられていないことが挙げられます。「勤務間インターバル制度」という言葉は少しずつ世の中に浸透しつつありますが、とりあえず形だけ導入してみようかといって、意義や目的をきちんと社内に浸透させていない企業は「仏作って魂入れず」で上手く効果を出せていません。