■デフレ時代にステルス「値下げ」が始まった

それで面白いことに、どちらが売れるかといったら圧倒的に4大ブランドの方が売れていました。一億総中流の時代でしたし、日本がイケイケの時代でしたから。デフレが始まるのが1997年頃で、その当時、サラリーマンの平均年収は500万円だったのです。

そこから先はみなさんよくご存知の「給料も物価もどんどん下がる時代」が始まりました。それでもティッシュはもともとスーパーで安売りの目玉商品として売られていたのでデフレでも価格を下げる余地がほとんどなかったのです。

それで大手各社が始めたのがステルス値下げ(?)でした。一箱の中身が180組になり160組になり、やがて150組になり、値段も少し下がったのです。