想像とのギャップが「小さい」という声を生んだ

 また、スシローは「くら寿司」や「はま寿司」と比べて「小さい」という声も増えているが、実際はどうなのだろう。

「従前は回転するレーンに客が注文していない皿が回っていたため、食べたい皿を選ぶと同時にネタのサイズや色合い、シャリの大きさがどれくらいなのかなど、見本として捉える人も多かったと思います。客が注文した寿司だけがレーンに乗せられるようになったことで、アタマで思い描いていた大きさと実際のネタやしゃりのサイズとの間にギャップが生じ、小さく感じているのでしょう。

 スシローではフェアメニューなど高価格のネタは一般メニューに比べ若干小さい印象を受けます。販売価格は決まっているもののネタを小さくすると見栄えも悪くなるため、しゃりのサイズで調整している可能性は否定できません。店内で定規をあてるのははばかられますが、フェアメニューのまぐろと一般メニューのマグロのしゃりを並べてみたところ、フェアメニューのほうが若干小ぶりに感じました。提供される寿司のサイズは想像するしかないため、例えばネタがシャリの上で踊る様を描いた広告などの影響もあり、実際のサイズより大きめの寿司を想像してしまう人が数多くいます。そのため、『小さい』という声が増えていったと想定しています」(重盛氏)

 では、スシロー、くら寿司、はま寿司をクオリティー面、コスパ面より比較すると、どこのチェーンが「今、もっとも行くべき」と評価できるのだろうか。

「価格妥当な商品を食べることができるチェーンとして、今一つ挙げるとするなら『はま寿司』ではないでしょうか。理由として100円台の基本価格帯における商品ラインアップの充実さと、期間限定メニューの価格妥当性の高さが挙げられます。碗物もサイズに加え、価格満足度も高い商品です。アプリのクーポン『お好きなみそ汁税込100円引き』を使用し、お得に楽しむことができます」