やる気には必ず波があり、やる気に頼って勉強や仕事をするのはリスキーです。やる気を出す方法を知っておくこと、やる気を維持するための習慣を身につけることが大切です。
本記事ではやる気が出ない原因や、今すぐやる気を出す方法を紹介。やる気と集中力を維持する方法、モチベーションに左右されず、常にフラットな気持ちで物事に取り組むための「習慣づくり」についても解説します。
本記事に書かれたことを実践すれば、あなたのやる気と生産性は今日から少しずつ、着実に高まっていくでしょう。
- やる気が出ない原因と解決策を、心理的・身体的な要因に分けて解説
- 今すぐやる気を出すとても簡単な方法
- やる気や集中力を維持する、今日から始められる方法
やる気が出ない原因とは?
やる気を出すうえで最も大切なのは、なぜやる気が出ないのか、その原因を知ることです。原因を知り、それを解決しなければ、本記事で紹介する方法は一時しのぎにしかなりません。
やる気が出ない原因は心理的なもの、肉体的なものに分けられます。当てはまるものがないか探してみましょう。
心理的な原因
やる気が出ない心理的な原因を4つ、解決策と併せて紹介します。
プレッシャーに押し潰されている
目標が高すぎる、周囲からの期待が大きすぎるなど、プレッシャーがかかりすぎているとやる気が萎えてしまいます。
高すぎて達成できる気がしない目標を立てても、心の中で「どんなに頑張ってもできるわけがない」と思い、行動を起こそうという気持ちになれません。たとえば上空100mの位置にバスケットボールのゴールがあったとして、シュートする気になるでしょうか。
目標を見直してみたり、ひとつずつ着実に達成していけるよう細かく分解したりするのがおすすめです。
周囲からの期待が大きすぎると、失敗することが怖くなり、行動する気力がなくなってしまいます。恐怖は私たちから行動力や気力を奪い、身動きを取れなくします。
周囲の目を気にしないよう意識してみる、プレッシャーに押し潰されそうになっている自分の気持ちを正直に伝えてみるなどの対処法がおすすめです。
目標が定まっていない
目標が定まっていないと、何をすればいいのかわからずやる気が出ません。「目標が曖昧」「自分にとって魅力的でない」という場合も同様です。
たとえば「勉強を頑張る」のような曖昧な目標では、何をどこまで頑張ればいいのかわかりません。「TOEICでスコア800を目指す」のように、具体的な目標、数値化できる目標を決めましょう。
目標が魅力的かどうかも重要です。「TOEICでスコア800を目指す」という目標は具体的ではありますが、何のためにそのスコアを目指すのかがわかりません。「英語で会話できるようになる」「洋書を原書で読めるようになりたい」など、何のために頑張るのかを具体的に決めましょう。
やりたいことが多すぎる
やりたいこと、やるべきことが多すぎるとやる気が失せてしまいます。「そんなにたくさんできるわけない」と諦めの気持ちが出てきますし、頭の中で処理する情報量が多くなりすぎて混乱してしまいます。
一度にたくさんのことをやりたい気持ちがあっても、意識的にそれをセーブし、ひとつずつ着実に行動していきましょう。
肉体的な原因
やる気が出ない心理的な原因を3つ、解決策と併せて紹介します。
栄養不足
栄養が足りていないと頭も身体も働かなくなり、パフォーマンスが落ちてしまいます。ホルモンバランスが乱れてメンタルが不安定になったり、集中力や生産性が落ちたりします。
「食事を取ると眠くなる」「空腹の方がパフォーマンスが上がる」という人もいるでしょう。自分に合った回数・タイミングで、栄養バランスの取れた食事を取ることが大切です。
睡眠不足
睡眠が足りていないとき、脳はお酒を飲み酔っ払っているときと似たような状態になります。
パフォーマンスが落ちるのはもちろん、メンタルも不安定になり、感情のコントロールが難しくなります。やる気がなくなるだけでなく、感情的になりやすくなり、トラブルも増えるでしょう。
毎日最低でも7時間以上寝ることを心がけましょう。ただ、必要な睡眠時間は人により異なります。
必要な睡眠時間
人口に対する割合
ショートスリーパー
3~4時間
1割ほど
ミドルスリーパー
7~8時間
8割ほど
ロングスリーパー
10時間ほど
1割ほど
ほとんどの人はミドルスリーパーなので、まずは7~8時間の睡眠を続け、身体の調子を観察してみましょう。睡眠が足りていないと感じるなら10時間ほど寝てみる、反対に眠りすぎと感じるなら少し減らしてみるなど、自分に合う睡眠時間を探すことが大切です。
過労
疲労がたまりすぎていると頭と身体の機能が落ちてしまいます。脳が「身体を休ませなければ!」と感じるため、やる気も出なくなるでしょう。
これは身体を守るための機能です。過労だと感じるときは無理にやる気を出そうとせず、まずはしっかり休みましょう。疲労がたまらないようこまめに休憩・休日を取ることも大切です。