マイカー移動は必須…働き口にギャップを感じるケースも
適度な地方都市感を味わいつつ、遊びや買い物もしやすい苫小牧は、北海道をコスパよく楽しみたい人はもちろん、お出かけを頻繁にする人にとっては、かなりおすすめできる街だといえそうだ。
とはいえ、苫小牧に住むにあたっての注意点もある。
「前提として、自動車の所有はほぼ必須かと思われます。苫小牧に限らず、北海道は車社会でして、スーパーマーケットや市役所までも基本的に自動車に乗って向かうのが一般的。首都圏などと比べるとバスや鉄道も不便になってしまうので、公共交通機関に過度な期待はできません。自動車に縁のない生活を送ってきた人からするとハードルは高めに映るでしょう」(同)
たしかに北海道に移住して思う存分レジャーやグルメを楽しみたいとなると、マイカーは必要不可欠。温泉やスキー場など北海道ならではの観光スポットはもちろん、飲食店もロードサイドに出店しているケースが大半なので、移住前に自動車の購入や免許の取得は検討しておきたいところだ。
また苫小牧に移住して現地で就職する場合には、あらかじめ下調べを徹底すべきだという。
「苫小牧は、道内屈指の工業都市ですので、自動車関連の産業や紙・パルプ系の企業が多く、求人もあります。そのほか、バスのドライバーや倉庫の管理会社などの職がありますが、一般的な事務職や他業界で働いていた人からすれば、ギャップを感じてしまうかもしれません。現在お勤めの企業にそのまま在籍し、テレワークで働ける人であれば問題ないでしょうが、現地で働く場合、ミスマッチが起こらぬようどんな求人があるかは目を通しておくべき。苫小牧市が運営する『とまジョブ』という仕事マッチングサイトがありますので、検討する際に参考にしてみてください」(同)