涼しくて降雪量が少ない、港・空港で全国に移動しやすい
相談員の方いわく、「投稿主の主張は概ね実情に沿っている」とのこと。では苫小牧に移住して得られるメリットについて教えてもらおう。
「まず気候が穏やかで夏も冬も快適に過ごしやすいことでしょうか。北海道は寒冷地のイメージが強いですが、札幌や旭川などの都市は夏に暑い日が続くことも多く、意外と暑さに苦しむことも珍しくありません。一方、苫小牧は道内でも涼しい地域に該当し、避暑地として有名な軽井沢と似た気候となっています。
また降雪量が少ないことも有名ですが、雪質にも注目してもらいたいです。苫小牧の雪は、パウダースノーと呼ばれる軽い雪が多く、除雪がしやすい。そのため、本州の湿った重い雪を知っている人からすると、冬の間の手間はそれほどかからないかと思われます」
先述したとおり京都は高温多湿であるため、苫小牧の涼しい気候が心地よいと感じる人は多いかもしれない。冬はやはり北海道なので、それなりに寒さと降雪を覚悟しなければいけないが、除雪などの手間が道内でもマシな事情だということを踏まえると、北海道の居住地域としては過ごしやすいほうだと評価できよう。
そして買い物やレジャーへのアクセスも良好なのが、苫小牧市の大きなメリットだという。
「苫小牧は道内のなかで4番目の人口規模を誇る自治体ですので、買い物できる場所もしっかりとあります。北海道というと、札幌や旭川などの都市以外は、田舎だと認識している人も多いでしょうが、苫小牧は日常的に生活していく分には、あまり困らない街といえるのです。そして、電車を使えば苫小牧駅から札幌駅まで1時間ほど、新千歳空港駅まで30分ほどであり、市の南部には苫小牧港もあることから札幌近郊はもちろん、全国を訪れやすい場所であることも特徴。遊びたい、ショッピングしたいというときでも札幌に向かいやすいですし、飛行機で旅行にも行けます。また自動車を所持していれば、温泉がある洞爺湖やスキー場のあるニセコまで2時間ほどで行けますし、何ならフェリーに乗せて到着先で車に乗りながら観光もできるでしょう」(同)