年末年始、忘年会や新年会のお誘いを受けた方も多いだろう。しかし、会社関連の忘年会は参加したくないと考える向きも少なくない。
オーストラリアでは飲み会を断った男性が解雇されるという事件が発生した。解雇された男性はどうなったのだろうか。
オーストラリア発!飲み会を断ったらクビになった!
裁判資料で男性は、「Mr T」となっている。Mr Tは定期的に開かれる会社の飲み会に参加することをたびたび拒否した。それにより「プロの無能」とまで言われ、解雇されるに至った。
男性は2015年に解雇された職場を訴え、最終的にフランスの最高裁判所で勝訴したという。「面白くない」そんな理由で解雇された彼は長期にわたる法廷闘争に勝利したのだ。
男性は乱れた付き合いの会社の飲み会に参加する気は毛頭なかったようだ。飲み会は時として社員同士の良い関係性を作り上げることにつながる。しかしこの会社の飲み会は「屈辱的で押しつけがましい慣習」だったのである。
6,000万円の損害賠償を請求?
会社側はやる気を失わせるような口調だったなど、男性の非を主張した。しかし裁判官は不当解雇と判断した。
男性は71万6,252豪ドル(6,357万7,014円)を請求。裁判では会社側に約4,477豪ドル(39万7,394円)の損害賠償を支払うよう命じた。男性が要求する金額については後日評価されるようだ。
※2022年12月21現在のレートで計算
日本でもあった!飲み会の強要で損害賠償
飲み会の強要から裁判へと至ったケースは日本でもある。2013年、アルコールが弱いのにも関わらず飲酒強要などパワハラを受けたとして、勤務先であったホテル運営会社と元上司に損害賠償を求めた。控訴審判決で、東京高裁は一審判決を破棄して飲酒強要を不法行為と認定、159万円の支払いを命じている。
忘年会シーズンでも「飲み会の強要」は避けるべき
忘年会に心躍る人もいれば、嫌で嫌でしょうがない人もいる。嫌な人を強引に誘うようなことはくれぐれも避けたい。場合によってはパワハラなどで違法行為になる可能性もある。
お酒の席は楽しい場としたいものだ。
文・しらいはるか(AFP)
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