かつては鉄鋼業界でUSスチールと覇を競ったベツレヘム・スチール傘下で最大の製鋼所だったインナーハーバーのスパローズポイント・スチールは、2012年までもくもく煙を吐いていた、文字どおりのスモークスタック産業の一翼を担う会社でした。
ところが、最近ではこんな空想的なプロジェクトに社運を賭けています。
これから20年間の従業員1人当たりの年収は約9万6000ドル、日本円にして1450万円弱になるというのですが、いったいどこからこういう雲をつかむような数字を引っ張り出してくるのか、その独創性には驚嘆します。
5~10年後には「あんなバカげたエネルギー浪費に血道をあげた時代もあったね」と平和に振り返ることができれば、上出来でしょう。ですが、私は2027~28年には、アメリカの政治・経済・社会が壊滅的な打撃を受ける大崩壊がやって来ると確信しています。
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編集部より:この記事は増田悦佐氏のブログ「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」2024年3月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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