予約では意外にも根強いグルメサイト

 消費者側の動きを見ると、近年ではGoogle マップによる検索も増えている。17年以降、口コミ数が増えた傾向にあり、圧倒的な口コミ数が信頼の元となっている。とある飲食チェーンではGoogle マップを通じた閲覧数がグーグル検索の3倍にも及び、SEOではなくMEO(マップ検索エンジン最適化)に力を入れているという。飲食店検索ツールとして以前はグルメサイトが使われていたが、現在ではグーグルとインスタグラムが強いようだ。とはいえ、予約に関しては依然グルメサイトも強いという。

食べログ離れ加速、評価への不信と高コスト…「店探しもグーグルとインスタ」
(画像=Copyright(C):TableCheck,『Business Journal』より 引用)

「予約数でみると電話予約が減る一方で、ネット予約が増えたかたちです。2017年には6割以上が電話予約で、グルメサイト予約が18%、飲食店の公式サイト予約も18%でしたが、23年は電話予約が43%まで減少し、グルメサイトと公式サイトはそれぞれ27%、31%まで増えました。割合としてグルメサイトの分が減ったわけではありません。近年増えてきたとはいえ、グーグル、インスタグラムを通じた予約は現状でも全体の5~10%程度です」(同)

 グーグルやSNSを通じた予約数が増えている現状を店舗側が認識し、予約ツールとしても活用が進めば、さらにグルメサイト離れが進むだろう。