近畿圏のトップはジオブランドの阪急阪神不動産
一方、近畿圏の分譲マンションのランキングは図表2にある通りです。トップに挙がったのは電鉄系の阪急阪神不動産でした。75.1ポイントと首都圏トップの三井不動産レジデンシャルよりポイントが高く、2位の三菱地所レジデンスとは0.6ポイントの差がついています。阪急阪神不動産が近畿圏のトップになるのは3年連続です。
阪急阪神不動産はジオブランドのマンションを展開しており、関西エリアで住宅地として人気の高い阪急沿線に多くのマンションを手がけていて、不動産経済研究所の調査によると、2023年の事業主別の供給ランキングでは近畿圏で1084戸を分譲し、4位にランクされています。評価項目別のランキングをみると、阪急阪神不動産は「情報提供」「マンションの構造・設計」「住戸の構造・設計」「住戸設備」「アフターフォロー」の5項目で1位でした。その他の項目では、「立地」「デザイン」「共有設備」の3項目は住友不動産が1位で、「周辺環境」「価格の納得感」の2項目では三菱地所レジデンスが1位になっています。
総合ランキングでは、2位以下には、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産、三井不動産レジデンシャルなど全国ブランドの大手が続いていますが、6位に近鉄不動産、9位にエスリード、10位に和田興産など関西地元色の強い不動産会社も名前を連ねています。

(画像=(資料:オリコン「顧客満足度調査」),『Business Journal』より 引用)