■警察が踏み込むと……
2007年10月5日、アレハンドラの母親のもとに、娘の職場から「時間なのに出勤せず、電話にも出ない。何かあったのか?」という電話がかかってきた。母親は「真面目な性格の娘が無断欠勤するはずはない。別れを拒否したホセが娘を監禁しているに違いない」と確信。ホセのアパートの近隣住民から「アレハンドラに似た女性がホセのアパートに入っていくのを見た」という情報を得て、警察に「娘が監禁されていると思うので、捜査して欲しい」と通報した。
警察が動いたのは8日の朝だった。ホセのアパートのドアをノックした時、彼は食事の真っ最中だった。
家宅捜索で、警察官はクローゼットの中にすでに腐敗が始まっているバラバラ死体を発見した。その顔を見てアレハンドラだと確認した警察官たちだったが、遺体に右腕と右脚がないことに気づいた。