「空芯菜」に危険性はある?

中華料理で見かける「空芯菜」とはどんな野菜?その旬や原産地について解説!!危険な食べ物だったりするの?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「空芯菜」の危険性についてまとめます。

「空芯菜」に毒性はない

「空芯菜」は難溶性のシュウ酸カルシウムを含んでいます。
そのため、独特のえぐ味が残っている場合もあります。
ただ、毒性に関する経口データはないので普通に食べる分には問題ありません。

他方、劇物のシュウ酸塩として飲み込むと有害とされます。
そのことから安全性に置いてやや注意が必要でしょう。

シュウ酸カルシウムそのものが尿道結石などの原因になることはないものの食べ過ぎに気を付けなくてはなりません。

生食する際には気を付けて

「空芯菜」はそのまま麺料理のトッピングとして食されることがあります。

ただ、病原菌が付着している可能性があるので要注意です。
中でも肝蛭という寄生虫には気を付けておかねばなりません。

肝蛭は牛やヤギなどの草食動物の胆管に住みつく寄生虫です。
その糞に含まれる卵から孵化した幼虫は水草の表面に付着するものの「空芯菜」などの野菜に付着する場合もあります。

そのため、生食にはあまり向きません。

仮に肝蛭症にかかると腹痛や下痢、発熱などを引き起こします。
そのため、基本的には熱を通して調理してから食べましょう。
どうしても生で食べるならきちんと洗うことが重要です。

「空芯菜」は体を冷やす?

「空芯菜」は体を冷やす効果があるとされています。

現に「空芯菜」は薬膳などにおいて寒涼性の食材とされます。
そのため、食べ過ぎてしまうと体が冷えてお腹を壊してしまうこともあるかもしれません。

ただ、逆に夏場には火照った体を冷やしてくれるのでありがたい存在と言えるでしょう。

食べすぎると危ない?中国での別名「抽筋菜」

中国において「空芯菜」は別名「抽筋菜」と呼ばれます。

これは中国の広東省などで「食べ過ぎると痙攣を引き起こす」と言われることに起因しています。

そのため、現地では食べ過ぎると危ないという認識があるとか。
ただ、実際に「空芯菜」を食べることで痙攣を引き起こすかどうかはデータが乏しいです。